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2006年5月29日 (月)

【Rueckfuehrung】

Rueckfuehrung(リュックフュールング)(女):送り返すこと、送還、返送、スピリチュアル(?)的には「退行催眠」のことをこう呼ぶ

以前、内的必用があって退行催眠のセッションを受けたことがあった。わたし自身は催眠に入りにくいタイプらしく(笑)、諸々の体験談などにあるような目覚ましいことはなかったのだが、それでも良い体験をした。そして、セラピストさんとの対話でおおいに癒されるものがあり、さまざまな気付きも得られたと思う。

この分野に詳しい人なら、ブライアン・ワイス博士という名前はご存知だろう。わたしもその著書はおそらくすべて読んだ(45冊ぐらいしかないはず)。わたしとしては、それを訳した山川紘矢・亜希子夫妻の訳文の見事さにも惹かれたのだが、もちろん書かれている内容はわたしにとってはとても興味深いものだった。

このところ体調が悪く、そうなると(長生きしたくないなあ・・・)と考える癖のあるわたしであるが、書棚にあったブライアン・ワイス博士の著書の背表紙を見て、(あ、そういう輩ほど長生きするんだ・・・)などと思って、勝手に考え直したりした。(爆)

『「前世」からのメッセージ』という表題のPHP文庫である。この中に、特に記憶に残った一節がある。

世界的に有名な精神科医であるエリザベス・キュープラー・ロス女史について書かれた一節だ。ロス女史は臨死体験に関する研究でも知られ、著作も多い。ワイス氏とも知り合いである。そのロス女史がワイス氏に直接語ったとされることだ。

ロス氏の母親は大変高潔な女性だったようで、ワイス氏の著書にはあまり具体的なことは書かれていないが、他人には多くのものを与えつつ、そのお礼は一切受け取らないという生き方を全うした人だと言うことだ。キリスト教的薫陶の賜なのだろうか。

その母親が脳溢血に倒れ、身体の自由を奪われたまま4年間の闘病の末に他界した。エリザベスは神を恨んだと書かれている。

臨死体験の経験などにも触発されてか、ロス女史は瞑想などもするようになっていたそうで、母親が亡くなってしばらくしたある日、瞑想中に『強力な内なる声』または『メッセージ』を投げかけられた。その声はエリザベスに言ったという:

「あなたはなぜそんなにわたしを恨むのか?」

「あなたが母を苦しめたからです、あんなに、他人のためにすべてを与え、自分のためには一切受け取らなかった立派な母をです」

とロス女史は心の中で答えたそうだ。

すると、その声は言った。

「あれこそ神からの贈りもだったのです。愛を受け取る人がいなければ、誰が愛を与えることが出来るのですか?バランスが取れていなければなりません。あなたのお母さんは、たった4年間でそれを学ぶことが出来て次へ進むことが出来たのです。これが出来なければ、何らかの障害などの理由で、嫌でも他人の愛を受け取らなければならない立場になって戻って来なければならなかったでしょう」

これを聞いて、エリザベスは怒りから解放されたと言うことが書かれてあった。

ロス女史の母親は、その人生の大半において「与えること」=「感謝を受けること」を学び、実行し、その締めくくりに「受け取ること」=「感謝すること」を学んだと言うことだと理解した。

ロス女史の母親から助けて貰った人は、余力が出来たときにお礼がしたかっただろう。けれど、それは受け取って貰えなかったわけだ。すこし頑なな生き方にも思える。他人に与え続けていたとき、実は天秤に掛けたなら「自己満足」が少し多かったのだろうか?逆に、他人の助けを受けざるを得なかった4年間では、多くの他人に一種の「満足」を与えていたのかも知れない。そう言う面もあるだろうとおもう。

「愛」とか、「感謝」というものは、循環するべきもので、出すことと受けることがバランス良く行われるのが、もっとも自然な状態なのかも知れない。

「人生っちゅうんは、最後の最後には帳尻が合うてるもんやねん」と、昔わたしの周囲にいた賢人がよく言っていたが、そうかも知れない。まあ、最後の最後でないと合わないらしいが(笑)。ロス女史の母親も、最後にまだ学んでいなかったことを学んで、そして逝くことが出来たのかも?帳尻が合うまでは死なせてもらえなかった?

もし、彼女がもっと柔軟に、他人からの好意も受け取って生きていれば、人生の最後のシーンはもう少し別なものになったかも知れないと、この話の行間には書かれているように思う。けれど、病気で苦しんで死んだとしても、それが不幸かどうかは誰にもわからないのだ。

これとよく似たことを、わたし自身も見聞したことがある。

(次回に続く)

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コメント

そうですよね♪まさしく。
自分にやってくることは、どんなことでも、なにか学ぶ必要があるからなんでしょうね。

受け取り上手はいつもハッピー♡♪ありがとう♪を一杯いえるから♡ いつも、こういう心境でありたいです・・・・・

今日もすてきな日記をありがとうございます♪

次回も期待!楽しみにしています!(^▽^)!

投稿: MUSE | 2006年5月29日 (月) 15時46分

MUSEさん

>受け取り上手はいつもハッピー♡♪

「動物のお医者さん」に「スナネズミはいつも幸せ」というフレーズがあったのを意味もなく思い出したりして・・・
いえいえ、ありがとうって言葉を沢山発すると、体内にも良い振動が起こりそうですね。

ところで、上のコメントが当ブログ開設以来100番目のコメントでした。アクセスの方は「○ixi」と違って、てんで把握できませんが、コメントの方はカウントできます(o^-')b

いつもご贔屓にありがとうございます♪

投稿: 樅の木 | 2006年5月29日 (月) 21時46分

わーい!

100番目ですか!
嬉し~~!!!!!!

さてさて、次は何番踏めるかな・・・・・・

投稿: MUSE | 2006年5月30日 (火) 00時37分

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