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2006年7月13日 (木)

【Baustelle】

Baustelle (バウシュテレ) ():工事現場

わたしは工事現場が好きである。そもそも男の子というのは、大きなものを壊したり造ったりするのが好きであるし、わたしの場合、加えて、帰国してフリーランスの翻訳1本でやっていけるようになるまで、二足の草鞋として交通警備をやっていたとき、いろんな工事現場と関わったからでもある。すなわち「現場側」のニンゲンになった経験があるからだ。

子供の頃からの刷り込みによって、「工事現場にいるのは荒くれ男」という先入観があったが、実際に現場側のニンゲンになってみると、なかなか気さくな人が多く、居心地の良い現場がほとんどだった。寒風吹きすさぶ中や、炎天下など、結構過酷な状況下で一緒に働いていると、工事現場の苦労に思いが及ぶようになった。世の中には「手抜き工事」というものもあるけれど、大抵の業者は一生懸命やっていると思う。(ま、そうでない部分も多少は見たけど・・・(^m^)

業界用語を多少覚えたのは収穫だった。「合材」とか、「瀝青」とか「乳剤」とか、それまで馴染みのなかった言葉を耳にする度に、調べた。

「合材」とは、道路を舗装するときに敷きつめるアレだ。皆は簡単に「アスファルト」と言うけれど、アスファルトだけだったらべとべとでどうしようもない。アレは、砂と小石とアスファルトを混ぜ合わせたものだ。近くで見ると、黒い石ころばっかりに見えるが、あれを道路に敷きつめてローラーで圧力をかけると、石の間のアスファルトが押し出されてきて、丁度良い具合に表面が平らになるのだ。あの配合の妙が舗装の出来を決めると言っても過言ではないと思うが、あれは「お好み焼きにおける、キャベツと生地の比率」に通じるものがあるのではないかと思う。

「乳剤」とは、アスファルトに水を混ぜて乳化剤でつないだものだ。さらさらになるので扱いやすい。これは、舗装面の継ぎ目などをカバーするように塗布したりする。表面がべとつくので、塗布した上から砂を撒く。これが乾く、すなわち水分が飛んでしまうとそこには(混じりけのある)アスファルトの薄い塗膜が出来て、継ぎ目の位置から舗装が損傷していくのを防ぐ。合材に使われているのも、濃いめの乳剤ではないか?と思っているのだが、これは裏を取らないまま業界を出てしまった(^^;) それから、合材を敷きつめる前に乳剤を撒くのは何故か、不確かなまま足を洗ってしまった。まあ、合材の固着性を良くするためとは思うのだけれどね・・・・・

「瀝青」というのは、アスファルトの和名である。わたしは知らなかった。ある時、担当で付いた業者が「○○瀝青」という社名だったので、聞いてみると『これはアスファルトのことだよ~。お前、警備やっててそんなことも知らねえのか~?』とか言われてしまった。『し、新米なもんで・・・』と言うしかなかった。いや、実際新米だったし・・・・・この歳になって新米になれるなんて、人生は驚きに満ちている♪

さて、その工事現場がいま我が家のすぐそばにある。何でも、地盤が沈んで家の柱だの梁だのが歪んだとかで、近所の家2軒が曳き家工事をしているのだ。家を基礎から離し、レールと枕木に載せて丁度良い具合にあった隣の空き地に「置いてある」。その間は、基礎との接合部分をを破砕する音が凄くうるさかった。

今は、基礎を撤廃して更地にする工事をしている。ユンボ、いわゆるパワーショベルが敷地内に入って大活躍している。そう言えば、なぜユンボって言うのだろう?それはともかく、これはもう「揺れる」。なるほど、地面というのは揺れるものなんだな~、と改めて認識した次第。こんなに揺れるのであれば、なるほど、工事が始まる前に施工業者が近隣の家の測量に来たのもうなずける。工事の後、歪みが見つかったら補償してくれるらしい。まあ、持ち家じゃないからアレだけど・・・・・それよりも、空き地に「置いてある」家がコケないかどうかが心配だ。

まあ、そんなわけで昼間はどうも仕事の能率が良くない。いくら工事現場が好きでも、だからといって能率が上がるわけではない。いきおい、夜になってから頑張ることにもなるのである。早く終わってくれないかな~。

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コメント

>何でも、地盤が沈んで家の柱だの梁だのが歪んだとかで、

およ~。そんなことがこんな身近であるのですね~。沼周辺は仕方がないのでしょうか・・・。ウチが購入した土地も、「何とかの基準値」は超えているものの、住宅会社が地盤保証というものをつけているので、地盤改良工事(?)をしてから家を建てます。地中にコンクリート杭を打って、その上に家を建てるそうです。

>この歳になって新米になれるなんて、人生は驚きに満ちている♪

↑これ、ほんとステキですね♪

投稿: かっ♪ぱ | 2006年7月13日 (木) 21時52分

かっ♪ぱさん、

地盤の件では、我が家の建っている敷地もそのすぐ傍ですからね、持ち家でなくて良かった、と負け惜しみ?(爆)
まあ、おたくの場合、しっかりと基礎工事もされるのでしょうし、大丈夫でしょう♪

>>この歳になって新米になれるなんて、人生は驚きに満ちている♪
>↑これ、ほんとステキですね♪

これは負け惜しみでも何でもなく(笑)、たまには新米になってみるといいですよ。何というか、良い意味リセット出来ると思います♪

投稿: 樅の木 | 2006年7月13日 (木) 22時51分

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