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2006年7月25日 (火)

【Espresso】

Espresso (エスプレッソ) ():エスプレッソ。イタリア風の濃いコーヒー ・・・・・ これが中性名詞になると、エスプレッソを飲ませるコーヒー店という意味になるそうだ(by小学館)。そう言えば、Giftっていう単語も、女性になるか中性になるかで、意味がどかんと違ってくる・・・・・

エスプレッソコーヒーは日本でもよく知られている。ファミレスのドリンクバーでも、大抵エスプレッソとカプチーノは標準装備されているようだ。わたしも、エスプレッソが好きである。

ところで、皆さんはエスプレッソを飲むとき、どうやって飲んでいらっしゃるのだろうか?わたしはクリーム砂糖入りで飲む。で、それをよく「間違っている」と言われるのである。砂糖だけ入れるのが正しい、と言う人がいる。が、そんなもん、そもそも間違いとか正解とか、あるんかいな?好きなように飲んだらええやんか・・・・・多分、そう言う人は大のイタリアびいきで、誰かが「間違ったエスプレッソの飲み方」をしていると、大好きなイタリアが、ひいては自分が馬鹿にされたように感じるのかも知れない。その気持ちはよくわかる。わたしだって、ドイツビールの美味しいのを、暖めて飲んでいる御仁が居たら、大好きなドイツのために闘うだろうと思う。

それはともかく。

ある時、ドイツの郵便局が一斉にストライキに入ったことがあった。困る。特に急いで日本に送らなければならないものがあったので、「お前ら、いまやるか~?」と、わたしは極めてsauer(ザウアー:不機嫌。もともとの意味は「酸っぱい」とか「渋い」、いわゆるサワー)であった。

ところが、窮余の一策がひらめいたのである。

「国境超えてフランスに行って送ろう!」

幸い、わたしの住んでいたのはライン河沿いで、少しドライブすればフランスだ。そこで、その日はオフだったこともあって、わたしは少し南に脚を伸ばし、Kehlからライン河をわたってストラスブールに行くことにした。ストラスブールは、Straßburgと書く。ドイツ語読みはシュトラースブルク。歴史上、ドイツになったりフランスになったりした地域、すなわちアルザスの中心都市だ。

この考えが浮かんだのも、そのしばらく前に友人のグループと一緒に、「バーデンからラインを越えてアルザスへ」というツアーを行ったからだった。フラムクーヘンを食べに。

フラムクーヘン(Flammkuchen)とは、炎のケーキという直訳になる。出来損ないのピザに火をつけて食べるようなものなのだが、これが美味い!つまり、薄い薄~~い生地の上に具を置いて窯で焼いて、そこに強い酒をかけて点火するのだ(火をつけないで食べるものもある)。これは、冗談抜きで生活苦の中から生まれた料理かも知れない。苦しくても、その中から楽しみを見いだすことが出来るというのは、すばらし~ことだと思う。

そんなツアーのことを思い出しながら、ストラスブールの郵便局に着いた。この地方はドイツ語が通じる。だから河を渡ってドイツ人が大勢買い物や食事に来る(もちろんその逆もあり)。この辺でドイツ語(訛りが凄いが)を話せないのは、パリから流されてきた管理職だけだと誰かが言っていた。

お陰で、郵便局でも何不自由することなく用件を済ませることが出来た。ストライキが始まって以来、航空便などを持ってくるドイツ人が多いと言っていた。やはり、皆同じことを考える。ドイツ国内向けのものは、どうせストだから同じことなので持ってこない。多分みんな自分で届けに行くのだろう。アウトバーンはよく整備されているから。

さて、そして用件を済ませた後は、当然ストラスブールを探索した。ドイツ語が通じるのが嬉しい。ドイツと違って、サイズの小さい服も売っているので、ここぞとばかり何着か買い込んだりもして、そしてスタンド式のコーヒーショップでお茶をしようと思った。ここでやっと、エスプレッソの登場である。前置き長い。まあ、エスプレッソは大抵食後に飲むと考えれば、これぐらいのタイミングで出てくるのが適切かも知れない(笑)。

使われているカップは、ホントに小さくて、「ぐい飲み」ぐらいの大きさだった。そしてわたしは、周りの人に倣って、そこにミルクと砂糖をぶち込んで美味しく頂いた。そう。ストラスブールのカフェーでは、少なくともわたしが入った2軒では、エスプレッソにミルクと砂糖を入れて飲んでいたのだ。ぐい飲み程度の大きさのカップに、普通の1人前の量の砂糖とミルクを入れて飲む。コーヒーの原液と言っても良いか?これが美味い!美味かったのである。そんなわけで、その後またひとしきりぶらぶらした後、もう一度エスプレッソを飲みに別の店に駆け込んだのである。そこでも、ミルクと砂糖を入れて飲んでいた。

後日、ドイツの或るお店でエスプレッソを頼んだら、ミルクが付いてこなかったので、ミルクをくれと言ったら、「エスプレッソにミルク入れるの?」とウエイターが眉間にしわを寄せた。ストラスブールでの一件を話して聞かせたが「ぼくはそんなの聞いたことない」と言っていた。「それが美味しかったんだってば」と言ったら、「そいつはなによりです」と営業用のスマイルを見せてくれて、それからスジャータを1個くれた・・・・・

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コメント

ブログをまとめ読みさせていただきました。
面白かったです(断言)。
特に、食べ物ネタが気に入りました。また、書いてくださいまし(懇願)。
カツレツって、ミラノ風ってのもありますが、なんか関係あるんでしょうか?

っていうか、お仕事の締め切り大丈夫っすか? しんぱい。明日の練習でお会いましょうぜ~!

投稿: ううう | 2006年7月25日 (火) 20時59分

うううさん、

お気に召しましたか(笑)?
ミラノ風カツレツ、耳にしたことはありますが、口にしたことはありません。どんなものなんでしょうね?

仕事の締め切りは、ひとつ終われば次が来ているという、清原の太股の故障のようなもんです。

投稿: 樅の木 | 2006年7月26日 (水) 09時40分

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