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2006年7月25日 (火)

【Wienerschnitzel】その2

Wienerschnitzel (ヴィーナーシュニッツェル) ():ウィンナーシュニッツェル ・・・・・ 三修社の新現代独和辞典には「ウィーン風カツレツ」と出ている。小学館では「仔牛」のとされていたが、ウィーンでわたしが食したのは豚ちゃんだった。これ以外にも、ウィンナーシュニッツェルには多くの謎がつきまとう・・・・・

さて、わたしがウィーンにコンクールで行ったとき、まさか自分が将来ブログなるものでこの日のことを書くことになろうとは夢にも思わなかったので、取材不足になってしまったのが恨めしいのであるが・・・・・

わたしの記憶によると、このウィーン市役所地下のレストランで、ほとんど出来レースのような注文を取られたとき、ボーイさんが「ソースはお付けしましょうか?」と聞いた。確かに聞いた。皆、ソースを付けてくれるように頼んだと思う。そして、ソース付きウィンナーシュニッツェル(豚)を美味しく楽しく食したのであった。その翌日の自由時間に、ウィーンの町はずれのレストランでもう一度「シュヴァイネシュニッツェル」を注文したときも「ソースは?」と聞かれた。この時の印象では、(ソースをかけない人もいるのか?)というものだった。帰りのバスの中で、そのことを話したら「レモン汁をかけるのもあるらしい」と言うことだった。まあ、全員田舎者だったので、ウィーンでのあのことこのことそのことは、「へぇ~」と素直に受け取って帰ってきたのだった。(もちろんホイリゲにも行きましたとも!)

さて、初体験の食べ物として、ウィンナーシュニッツェルは「合格」であった(笑)。

肉が薄くなって、その分面積が広くなっている。衣好きのわたしにとっては、(ぼくの好みをご存知だったのですね!)と言いたくなるような料理であった。肉が薄いのでサクサク切れて、パクパク食べることが出来る。爺になっても食べられそうだ。これはまた食べたいな~と思って、ウィーンにいろんな意味で後ろ髪を引かれながら帰ってきた。

さて、ドイツに帰ってきてから何度かWienerschnitzelを食べようと、試みた。自分で作るのではなく、食べに行くとか、買ってくるとかいう手段ではあるが。しかし、一度も「ああ、これこれ!これだった~」と言うものには出逢えなかった。

そして、どうやらドイツでは、シュニッツェルにソースをかけないでレモン汁をかければウィンナーシュニッツェルだという誤解があるように思われた。しかも、肉の切り方がドイツ風とまったく同じというのもあった。ひらひらではなく、分厚い塊で出されたりして・・・・・

わたしは確かにウィーンでソースのかかった「ウィンナーシュニッツェル」を食べたんだがなぁ・・・・・あれはいったい何だったのか?もしかして、旅行者向けのサービスか?

(ドイツから来た連中はソースがかかってないと肉は喰えないと思ってるからな。レモン汁で食べるのが本当の粋なウィーン風なんだが、あいつらにゃ無理だろうから、ソースもかけてやったらいいさ・・・・)

ヨーロッパ人というのは結構屈折してたりもするから、それくらいの腹芸をしても不思議ではないとも思う。それは、一方ではツーリストへのサービスにもなる。でも、相手を見てオーダーの取り方を変えるなんて、そういう細かい芸当の出来るのは日本人ぐらいのものではないか?とも思う。やっぱり、本場では個人の好みに合わせて、ソース付きであれ、レモン汁であれ、こだわりなく屈託なく、極めてテキトーに自分の好きなように食べているんじゃないだろうか?「本当のウィーン風とは?」などと堅苦しく考えるものではないんだろうな。さらに、豚か仔牛かという決まりもないんじゃないだろうか?肉を薄く開いて揚げて食べる、と言うあたりがウィーン風の定義で、「なんの肉か」とか、「何をかけるか」までは決まっていないのかも知れない。

でも、異国の民がそのお国で「ウィーン風」と称して料理を供するなら、せめて、あの肉をひらひらにして(豚肉の開き)揚げると言うところぐらいは遵守して頂きたいと思うのである。

さて、実は似たような疑問が「エスプレッソ」についてもある。忙しくなる前に、そいつも書いてしまおうかな?

樅の木@いま、仕事の切れ目休暇中

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