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2006年9月21日 (木)

【Nationalhymne】

Nationalhymne(ナツィオナルヒュムネ)(女):国歌 ・・・・・ ドイツ語に馴染みのない方もいらっしゃるので、ここでは敢えてカタカナで読み振ってますが、このHymneの「y(イプシロン)」って言うのはカタカナで書けない音です。テキトーですからね、テキトー (^^;)

ドイツにはレクラム文庫というものがある。黄色い装丁の廉価版の書籍で、在独時はたびたびお世話になった。そのシリーズに「世界の国歌」というのがあった。文庫と言えば読み物で、ページを開けば文字がぎっしり書いているのが普通だが、これは楽譜だ。五線にオタマジャクシが書いてある。面白そうだと思い、これを購入して折に触れては世界の国歌を読んで(譜読み)、「へえ、この国の国歌はこんなだったんだ!」と新しい発見をして楽しんでいた。地図や時刻表を見て旅行気分に浸るのと少し似ているかも知れない。

当時はドイツに住んでいたわけであるから、ドイツの国歌のページには真っ先に目を通した。まだ、東西に分裂していた時代である。旧東独(DDR)の国歌も収録されていた。オリンピックで何度も聴いているはずだが記憶にない。しかし、音符を拾っていると結構いい曲だなと思わされた。単純平易な旋律だが、それだけ編曲で味が出せそうな曲だった。

格好いいのはカナダの国歌。これは、中学生の頃クラスで話題になっていた。

単純平易と言えば筆頭クラスにくるのがイギリスの国歌。これと同じメロディーに違う歌詞を付けて、アルプスの真珠(?)リヒテンシュタインが使っているのを知っている人は少ないだろう。

メロディーが愛らしいのはポーランド。ポーランドの国歌も、昔は、今のドイツ国歌と同じメロディーに違う歌詞だったそうだ。へぇえ~。

旧ソビエト連邦の国歌は、メロディーは今でもロシアに引き継がれている。最初の8小節が印象的。この、ドド、レーレミ、ファーファソ、ラーシド、レーと言う上昇音階では、筋肉もりもりの体操選手みたいなのが、すいっ、ずいっ、ずいいっ、と迫ってくるような感じがする。

そう言えば、これは「国歌集」なのに、巻末に「インターナショナル」が収録されていてのけぞった。レクラムって黄色いんだけど、もしかして赤いのかな?いや、しかし、インターナショナルのメロディーは好きだ。

アメリカの国歌は、お馴染み。あ、そこにいたの?って感じであった。韓国の国歌、シンガポールの国歌が収録されていなかったのは何故だろうか?

マレーシアの国歌は、いかにも南国を思わせるメロディーだ。ハワイアンっぽい感じである。

オランダの国歌は、ちょっと記憶が不確かなのだが、変拍子なのが珍しい。おそらく、言葉に逆らわずに付曲したのではないだろうか。

珍しいと言えば、短調の国歌。ブルガリア、ルーマニア、トルコそしてイスラエルなど。ケニアの国歌も短調と言って良いかも知れないが、民族音階を使用しているような感じで、「短調」と言って良いのかどうか良くわからない。イスラエルの国歌は、チェコのあたりの民謡から取ったそうで、同じものをソースにしてスメタナがモルダウを書いたと書かれていたような記憶がある。確かに、曲想はそっくりだ。

短い国歌と言えば、既出のイギリス国歌の他、ヨルダンとわが日本の国歌がある。ヨルダンの国歌は、どことなく中東を連想させる。中東の国だと意識して聴くからかも知れないが、きっと古い民謡から取られているのだと思う。ゆったりとした、中東の王宮の中で流れていたらすごくマッチしそうなメロディーだ。

国歌には、多くのストーリーがまつわるものだ。ひとつの曲を「国の歌」にすると言っても、人それぞれ好みも違うし、その成立の過程に対して異議のある人もいるだろうから、周辺部分を論じ始めるときりがない。国が滅びればその国歌も歌われることはなくなる(事実は「そうでもないぞ」、と言っているが)。長い間生き残ってきた国歌は、その代償に多くの国歌を葬ってきたのかも知れない。国歌とは政治、国や民族の興亡、栄枯盛衰と不即不離の関係にある。歴史を聴くようなものかも知れない。それ故面白い、と言ったら不謹慎だろうか?

ひとつの国の国歌に関心を寄せ、聴いたり調べたりしているうちに、その国や民族に関する広範な「目からウロコの新しい情報」が得られるのではないかな?と思っている。次回の日記では、ドイツの国歌について調べたことや思うことなど書いてみようと思う。

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コメント

ああ、このネタも面白いなあ。
レクラムの民謡集みたいのはたしか買いましたが(どこいっちゃったんだろ)、国歌集は見落としていました。
この記事続編、期待しています。

投稿: takuya | 2006年9月21日 (木) 17時33分

takuyaさん♪

請うご期待、と言えるほどのものは書けないと思いますが・・・・・
他所の国の国歌について、知っていることの方が圧倒的に少ないので、どんなものに成増ことやら・・・(^^;)

投稿: 樅の木 | 2006年9月21日 (木) 20時37分

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