« 【Nationalhymne】 | トップページ | 【Nationalhymne – USA】 »

2006年9月21日 (木)

【Nationalhymne - Deutschland】

Nationalhymne - Deutschland (ナツィオナルヒュムネ ドイッチュラント):国歌 ドイツ ・・・・・ 先回の日記の続編。ドイツの国歌についてのいろいろ。

ドイツの国歌。私見では、音楽的に素晴らしいと思う。作曲者がかのハイドンであるし、しょーもないいちゃもんはつけない方が良い(笑)。いや、実際、聴いていて気持ちの良い楽曲であることは確か。

ウィキペディアによると、これは、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが1797年に神聖ローマ帝国皇帝フランツ2世に捧げた「神よ、皇帝フランツを守り給え」のメロディーに、1841年にアウグスト・ハインリヒ・ホフマン・フォン・ファラースレーベンが詩を付けたものである、と言うことだ。ハイドンの弦楽四重奏曲「皇帝」の第2楽章変奏曲の主題として有名であり、それとは知らずに聴いている人も多いのではないかと思う。同じメロディーは、フランツ2世の出身であるハプスブルク家が統治していたオーストリア・ハンガリー帝国でも使用されていた。また、一時ポーランドの国歌のメロディーにも使われ、賛美歌のメロディーとしても使われていた(日本基督教団賛美歌194番)と言う。わたしは、個人的には「国歌」たるもの、その国の登録商標のようなもので、あちこちに流用されるなんてことがあると言うイメージは持っていなかったのだが、そうでもないと歴史的事実は告げている。ちなみに、今でもリヒテンシュタインの国歌はイギリスの国歌と同じメロディーを使用している。

さて、ドイツの国歌で特徴的なのは、歌詞の扱いである。

もともとは、いくつもの君主国に分かれていた(神聖でもなければ、ローマでもなく、帝国でもないと言われていた)神聖ローマ帝国の諸国を統一しようと言う願いが込められた歌詞だったそうだ。それが、Deutschlad, Deutschland über allesallesの意味するところだったそうだが、このallesは「世界」のことであると思われるようになり、ナチス時代はこの歌詞のみが正式な国歌として採用されていた。「世界に冠たるドイツ」と訳されている。

大戦後、この歌詞は正式なものとして認められないようになり、変わって従来の3番が現在の正式な国歌の歌詞となった。いわゆる、Einigkeit und Recht und Freiheitの歌詞である。ドイツ国歌の歌詞は戦争を経て変わったのである。しかし、まったく別の歌にしろというような干渉はされなかったか、されても受け容れなかったのか、ハイドン作曲のメロディーはそのまま残った。わたしはこの話を聞いて、「日本の君が代に23番があったらどういうことになっていただろうか?」と想像したりするのである。実際には、三十一文字しかなかったので無傷でそのまま残っているが・・・・・

君が代については議論百出だ。思うことはいろいろあるが、ここでその手の議論をするつもりはないので音楽的なことだけ言うなら、この旋法で書かれた旋律はとてもユニークであり、これは「日本の」国歌であると他国の人に言えると思う。日本固有の旋法があるのだから、国歌がそれで書かれているというのは、わたしとしては嬉しい。ただし、これをオーケストラで演奏する際に付けられている和声は西洋音楽のものである。これは編曲者が外国人(名前が現時点で不明)であるので当然そうなるのだが、日本の旋法に西洋音楽の和声付けをしているので、曲の冒頭と終わりには和声が付けられないでユニゾンになっている。純国産ではないのである。う~ん (-.-;) いや、実は日本旋法にあった和声を体系づける研究をした人はいるのである。坊田寿真という人である。これについては、別の機会に書いてみたい。

現代に花開く調性音楽の発展の重要な舞台となったドイツの国歌が、ハイドンの手による調性音楽であると言うのは正しいとわたしは思う。本家である。

もちろん、世界中にはその民族独自の音楽素材に撚らない国歌を持つ国も多数あると思われる。それを良くなというつもりは全くないので・・・・・(^^)

世界の主要な国歌が聴けるサイト

http://www.worldfolksong.com/anthem/index.html

さて、ドイツは一時東西に分断されていた。いまはなくなった東ドイツにも当然国歌があった。オリンピックなどでは何度も演奏されていたはずだがわたしには記憶がない。そこで、レクラムの文庫本で音符を拾ってみたらなかなかいい曲だと思う。以下のURLでそのMidiが聴ける:

http://www.medianetjapan.com/10/travel/vladimir/russian_house/ddr.html

この編曲、わたしにはちょっと気に入らない。もっと品良く編曲できると思うのだが・・・・・

国歌とは、国民皆が歌えるものでなければならないであろうから、平易であることは不可欠であると思う。しかし、音楽的にも良いものであって欲しい。この旧東ドイツの国歌、政治的な話は別にして、良くできた歌ではないかと思う。ただ、何度も言うがこのMidiの編曲は気に入らない。公式の場でも、この編曲だったのだろうか?な~んか、いじりすぎ。もっと、素直な真っ直ぐな編曲の仕方があると思うのに・・・・・

ドイツ国歌について詳しいのはここ

http://www.onyx.dti.ne.jp/~sissi/episode-26.htm

あまり大したことがかけなかった orz

次回はアメリカで行きます♪

|

« 【Nationalhymne】 | トップページ | 【Nationalhymne – USA】 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

ドイツ関連の仕事はしていますが、ちゃんとドイツに根をはやして(?)在住したことがないコスズメです。
ただ、読むのは好きなので
Auferstanden aus Ruinen♪
ていう言葉だけ、これだけは、散々いろんなところで眼にして存じ上げています。ぱろったりもいろいろされます。どんなメロディなのかはしりませんでした・・・ちょいといまからきいてみましょうかねここで。

投稿: spatz | 2006年9月21日 (木) 23時37分

spatzさん♪

ああ、これパロディあるでしょうね。
Aufenthalt in Ruinenとか?
聴いたらまら感想でもお聞かせ下さいね♪

投稿: 樅の木 | 2006年9月21日 (木) 23時47分

★樅の木さん

こんばんは~ 国歌の話、着眼点が面白いです!それにしても各国の国歌が聴けるサイトまであるんですね。あの「た~たたたた~た~たたた♪」が賛美歌でも194番として収録されていたなんて知りませんでした。早速チェック!おぉ、ホントだ、おんなじだ!歌詞が変わっても いい曲は胸にじ~んと来るものですね・・・。 (話はそれますが、ベートーベンの喜びの歌も賛美歌に収録されていますよね。こういった曲は誰が選んだんでしょう・・・)

ところで最後にご紹介くださったサイト、おもろいですね~ 思わず笑ってしまいました。

投稿: ありちゅん | 2006年9月22日 (金) 18時16分

ありちゅんさん♪

メロディーの借用というのは、どうもかなり当たり前のように行われているようです。へえ~って感じです。
しかし、歓喜の歌が賛美歌に入っているのは時々言われますが、違和感ないのかな?ちょっと有名すぎる気がするのですが・・・

投稿: 樅の木 | 2006年9月22日 (金) 22時05分

DDR の国歌の midi ファイルはここ
にも2種類あります。少しマシかな。

投稿: takuya | 2006年9月22日 (金) 23時12分

takuyaさん♪

ああ、こっちの方がいいですね(^^)
ありがとうございました!

投稿: 樅の木 | 2006年9月22日 (金) 23時48分

この記事へのコメントは終了しました。

« 【Nationalhymne】 | トップページ | 【Nationalhymne – USA】 »