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2006年9月23日 (土)

【Nationalhymne – USA】

Nationalhymne – USA (ナツィオナルヒュムネ ウーエスアー):国歌 アメリカ ・・・・・ オリンピックや映画でよく流れるので、この曲の最初の数小節は多くの人が知っていると思う。まあ、新しい国家であるアメリカであるから、ヨーロッパの先輩諸国に倣って国歌を制定したんだろうと思っていたが、調べてみると面白いいきさつがあったことがわかった。調べてみるもんだ。

ウィキペディアによると、アメリカの国歌「星条旗(英語:The Star-Spangled Banner)」の歌詞は、1814年に当時35歳の詩人・弁護士のフランシス・スコット・キーによって書かれたという。

1812年に始まった米英戦争のさなか、ボルチモア(メリーランド州)のマクヘンリー砦での事。フランシス・スコット・キーの友人が捕虜として捕えられ、その釈放交渉のために彼は英国の戦艦に乗り込んだ。交渉の結果、英国側の司令官は、キーとその友人を解放することに同意したが、機密保持のため、英国艦隊が砦を砲撃する間、2人は戦艦内で抑留された。激しい夜間砲撃の後、夜明けを迎えたキーらは、砦の上に星条旗(その当時は星15個、縞15本)がはためいているのを目にする。砦は落ちなかったのだった。

キーはこの体験を元に、「マクヘンリー砦の防衛」という詩を書いた。この詩は後に、当時人気のあった「天国のアナクレオンへ」という戯れ歌のメロディに合わせて歌われるようになった。ただし、この「天国のアナクレオンへ」の作曲者は、ジョン・スタッフォード・スミスである。彼は、英国人だ。作曲されたのは1780年で、英米で人気を得たという。アナクレオンは古代ギリシアの詩人で、恋愛や酒を題材にした、耽美的な傾向の詩を書いた。同じメロディが、ルクセンブルクの国歌にも使われたことがあるそうだ。

193133日、英国人スミスのメロディーにキーの詞を乗せた「星条旗」はアメリカ合衆国の国歌に採用されたという。

わたしはてっきり、アメリカの国威掲揚のために、始めから国歌として意図的に作られたのだと思っていた。寡聞と言うほかない。米英戦争(最終的にアメリカの勝利に終わった)の奮戦を題材にした詞を、敢えて(?)かどうかわからないが、メイド・イン・敵国のメロディーに乗せて歌うというのは、皮肉というか、欧米社会特有の「ひねり(?)」を感じる。英国製のメロディーにこの詞を乗せて歌う時、当時のアメリカ国民は戦勝を思って心中快哉を叫んでいたのだろうか?

↓このページでそのモト歌「天国のアナクレオンへ(Anacreon in Heaven)」の演奏が聴ける。

http://www.oakashthorn.com/cgi-bin/Audio.cgi

また、ルクセンブルクでも一時このメロディーが使われていたというのも驚きだ。わたしなどは、国歌たるもの借り物ではダメだろー?と思うのだが、このほかにもドイツ国歌のメロディーを転用していた国は複数あるし、今でもリヒテンシュタインは英国国歌のメロディーを使用している。この辺、欧米諸国の人たちは、どうも屈託がないらしい。メロディーの出自はあまり問題にされないようだ。むしろ、その詞に国歌の本質的なものを求めるということなのだろうか?

また、このアメリカの国歌は、まず一般レベルで広まったもので、それを後に国歌として制定したとある。なるほど。「国歌を作るぞー」、とピキピキして出来上がった曲ではないのだ。先に、民衆の間に浸透していたのだ。この方が、国歌のあるべき姿に近いような気がする(「あるべき姿」などないのかも知れないが)。

また、アメリカやイギリスには、国歌とは別に愛国歌というものがある。大学にも学歌の他に学生歌が複数存在するのと似ている?アメリカの愛国歌はGod Bless AmericaAmerica the BeautifulThe Battle Hymn of the Republic3曲。最後のは「レパブリック讃歌」である。わたしはこの2曲目のAmerica the Beautifulが結構好きだ。ロジェー・ワーグナー合唱団の演奏で聴いたのが最初で、あとは、シナトラのCDを買ったらそこでシナトラが歌っていたりした。

こういう歌が日本にあっても良いなと思う。愛国歌という呼び方には抵抗があるかも知れないが、呼び名などどうでも。わたし個人的には、あの「兎追いしかの山~」の「故郷」など、良いんじゃないかと思ったりする。

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