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2006年10月 9日 (月)

【Frau Charlotte Lehmann】

Frau Charlotte Lehmann (フラオ シャルロッテ レーマン)(人名):シャルロッテ レーマンさん ・・・・・ ドイツの優秀にして高名な声楽指導者。http://www.bach-cantatas.com/Bio/Lehmann-Charlotte.htm わたしの昔の知人にCharlotte LngeさんとIngebrg Lehmann さんがいて、名前的に極めてなじみ深い感じでありました。

わたしの所属する「つくば○○○○合唱団」にとって、昨日は滅多にないビッグ・デイであった。アニュス・デイではなくて(笑)。

そもそもことの起こりは、わが団の指揮者鈴○優氏が、ドイツ留学中にレーマン先生の講座を複数回受講した経験があること、そこで大変良い体験をされた、と言うこと。そのレーマン先生が今回来日しておられ、どういう経緯か詳しいことはお聞きしていないが、わが団にも来て頂いてレッスンをして頂くことになったのだった。今年、わが団では(無謀にも?)バッハのロ短調ミサを全曲演奏するので、その2ヶ月前というタイミングでこう言う特別レッスンの機会があるのは、まるで申し合わせたようだった。

で、そのレッスンを受講できることだけでも滅多にないことなのだが、わたしはその練習の通訳をさせて頂いく機会に恵まれた。恵まれたと書いたが、確かに恵まれたのだが、普段自動車関係の「アブラもの」の「翻訳」ばっかりやっているので、こういう「芸術系」の「通訳」をさせて頂くのは、かなり厳しいものがある。専門性ということで言えば、音大を出たわけではない、けれど今回は合唱団のレッスンであり、自分自身は合唱団の現場で歌っている、という中途半端な状態であり、エージェントから来た仕事だったら(興味はあっても)断るところだった。しかし、自分の団であるからそうも行かない。すでに3ヶ月前から知らされていたことでもあるし、話が出た時点で、わが「通訳ガイド同期生」のY.O.さんにもアドヴァイスを頂きながら、準備を進めていたのであった。

アマチュアの団体でもあるので、おそらくかなり基本的な事柄を教わることになるのだろうと予測はしていたが、実際にどういう話が出てくるかはわからない。怖れは、バッハの時代の社会的な事柄や、歌うのがミサ曲であるから、例えば聖務日課のようなキリスト教関係の細かい事項などが飛び出してくることだった。「声を出すこと」に関する表現ならば何とかなるんだがなぁ・・・それに絡んだ諸々の事柄が出てくると困るかも?」と少々不安を抱えながら練習に臨んだ。

まず最初に求められたのは、「メッサ・ディ・ヴォーチェ」で歌うこと。低い音はしっかりと歌い、高い音は軽く歌うこと。Gloria冒頭のアルトなどのように、低い音で強く出すことを求められるときは、体を使うこと。口を開くのではなくアゴの関節を開くこと。固まらないこと、胸郭を自由にすること。そのために、手足を動かして、踊りながら歌ったり、テンポを感じるためにフィンガースナップをしながら歌ったりした。

主に、歌うことに関する話題で終止したので・・・・・大けがはなかった。と。思う・・・・・(汗)

まったく新しかったのは、「Bachは内声部がよく鳴ることを非常に強く求めた人であり、そのためにビオラ・ポンポーゾという楽器を特に開発した(設計した)ほどなのです」というくだりであった。ビオラ・ポンポーゾと仰った。今まで聞いたことなし。楽器としては、演奏の現場に定着しなかったのだろうか?

お出迎え後の昼食をご一緒させて頂いてから、練習後のディナー終了まで、1221時までの長丁場。自宅で翻訳していればもっと長丁場なのだが (^^;) 久々の「通訳」の長丁場はホントに長かったような気がする。

通訳という仕事を簡単な仕事だなどと言うつもりは毛頭ないが、言語情報以外に沢山の情報が与えられるという点で、「翻訳」という仕事にはない、一種のやりやすさがある。だから、「久しぶり」とか「初めて」とかでビビっていた場合は、思ったより楽だったかな?ということにもなったりする。わたしの場合、通訳なんてもうチョー久しぶりであったので、正直結構ビビって居たのだが、なんとか無事に終わってホッとした。

通訳もまた、難しいけれど楽しい仕事である♪

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音楽」カテゴリの記事

コメント

そういう通訳でしたか。通訳としてはそれは一番楽しいおいしいケースではないかな。ともあれ、お疲れさまでした!

投稿: takuya | 2006年10月 9日 (月) 12時12分

樅さま

こんにちは。なるほど、そういう経緯で通訳をなさることになったんですね。それにしても素晴らしい!何が素晴らしいって、そんな高名な方が指導にいらしたのもそうですけれど、通訳なさって架け橋になられたのが感動的♪ さすが樅サマ。昨年、とある映画監督さんが来日するということで通訳の話があったのですが、私ったらビビってしまい、通訳のプロの友人に振ってしまいました。

どんな質問が飛び出るか、どんな指導をなさるのか、海のものとも山のものとも(私ったら高名な声楽家の方に何ということを・・!失礼)分からない中で通訳をなさるってホント気苦労が絶えない一日だったと思います。そんな中、立派にお仕事をこなされて、さすが樅さま!と思いました。これでまたファンが増えること間違いなし!素晴らしい一日の余韻を楽しみつつ、ゆっくり休んでお疲れを充分に取ってくださいね。

投稿: ありちゅん | 2006年10月 9日 (月) 13時27分

takuyaさん♪

確かに、不安材料さえなければ、こういうカタチの通訳は楽しいですよ。練習後のRundeは通訳は続けていたもののリラックス出来ました。

投稿: 樅の木 | 2006年10月 9日 (月) 18時07分

ありちゅんさん♪

ビビる気持ちわかりますよ。
「聴く」、と「話す」をしていないと、いきなり来た話に対応する気になかなかなれないものですよね。

まあ、昨日の場合、その現場のまっただ中にいるので、多少不安の大きい中にも背中を押されるものはありましたが・・・・・

で、今日はゆっくり余韻を楽しみつつ、明日以降にしわが寄るのを感じて、そろそろしゃきっとし始めてきました。まずっ!

投稿: 樅の木@今日から仕事再開やのに・・・ | 2006年10月 9日 (月) 18時12分

樅さま~♪(あえてこの表現を使います♡)

あー、かっこいい通訳者さんぶり、うっとり~♡(^O^)・・・でした♪
素敵~♪

ああいったお稽古の場では、多分、通訳者の変換作業の質によって参加者が受け取れるものの質がかなり違ってくると思いますが、樅さまの、適切、かつ軽妙な訳語、訳文のお陰で、団員は、楽しみながらレーマン先生のお稽古を、存分に、有意義に取りこむことが出来たのだと思います。

4時ごろ、後ろ髪をひかれる思いで中座いたしましたが、それまでのレッスンでの樅さまの素晴らしい通訳のお陰で、レーマン先生の音楽観、指導の基準など、とてもよく理解でき、本当に感謝しています。

殆どまる一日、大切なゲストをお招きし、さまざまな場面での意思疎通を図るため多大なお働きをヴォランティアで提供して下さった樅さまに、大感謝です♪

本当に、ありがとうございました♪

あ~、よかった~♪
樅さま達のように特殊技能?をお持ちの方が惜しむことなく団活動にご貢献下さることで、よりよい音楽を追求できるのだな~と、特別な技能をもたない私などは、切に感じ入るのでした・・・ありがとうございます♪

投稿: MUSE | 2006年10月 9日 (月) 21時34分

MUSEさん♪

いろいろ持ち上げて下さって(?)ありがとうございます(^^)!

ずっと立っていたと言うこともあるのかも知れませんが、やはり日曜日は可成り疲れたらしく、昨日は結構くたくたで仕事がちっとも進まなくて、今日と明日えらいタイトな様相を呈してきましたよ。

何が疲れたかって、クライアントが皆知人ってことでしょうか?下手するわけに行かないので、どこかでプレッシャーかかっていたのかな?やっている間はちっともそう言うことは感じなかったんですけどね。ま、久しぶりっていうのが大きいのかな?

ま、そんなわけで、木曜朝一番納期ですから、水曜の夜は徹夜かも?です♪

投稿: 樅の木 | 2006年10月10日 (火) 18時34分

通訳、本当にお疲れ様でした。わたしがその場にいたとしたら、きっと樅の木さんに恋をしたような気がします。
ゆっくり休んでください、と書こうとしたら、今夜は徹夜ですか。大変ですね。がんばってください。

投稿: なすび | 2006年10月11日 (水) 20時11分

なすびさん♪

どうもありがとうございます♪
今日は結構ペースが良くて、徹夜はしないでも良さそうです♪

投稿: 樅の木 | 2006年10月11日 (水) 22時53分

樅さまー♪
今ごろになって読ませていただいて恐縮ですが、感動、つたわってまいりますとも!(どこかできいた口調が・・・)
たまーにそういうお仕事をやるのは、最初は緊張するけれど、結構快感だったりしませんか?
そう、翻訳とは全く違うんですよね、そして大変難しい仕事なんだけれど、それこそ生きた言葉、の中での、生身の相手のある仕事、って違う面白さがありますよね。音楽からみなんて最高ではないですか。
まだ自分の仕事が軌道にのる前のこと、知り合いのドイツ人に
Dolmetschen ist kein Bier fuer dich.といわれました。とっさにへ???となってしまいました。
Siehst Du, Du hast nicht sofort verstanden, was ich gesagt habe, genau das bedeutet, dass Dolmschen kein Bier fuer dich ist.
といわれたのでした・・・ううーー悪趣味ーーとそのときはまだ勉強中だったのでbeleidigtされた用に感じました。でも、当たってたと思います。お前にはもっと調べて調べて練って文章を書くというほうが翻訳というほうがむいてる、って言ってたんです。そして今が(一応)あるから。。。
いつも、素敵な文章ありがとうございま~す

投稿: spatz | 2006年10月12日 (木) 06時55分

spatzさん♪

通訳と翻訳は、まったく別種の仕事だと思いますね。やってみると、本当にそう。でも、傍目には「どっちも同じ」に見えるんですね。これは正しくないですよ~。

与えられる情報源がかなり違う。言語情報があるのは通訳も翻訳も同じだけど、通訳の方はそれ以外の情報がものすごく多い。そこから相手の真意を判断している方が多いかも知れないと言うくらいで。

でも、今回は「音楽」、「合唱」がらみだったので何とかなりましたけど、他の分野ではやっぱりやりたくないですね。ぼくも翻訳の方が向いてると思います。そもそも、始めから翻訳一本でいくつもりだったし♪

投稿: 樅の木 | 2006年10月12日 (木) 08時45分

> Spatz さん

面識もないのに通りすがりで失礼します。

ずいぶんはっきり言われちゃったんですねー。
通訳はあんたのビールじゃないよ、ですか。

僕も通訳なんてしんどい仕事はあまりやりたくないです。今回の樅の木さんみたいな通訳ならやりたいですけど。どちらかというと翻訳がいい。それも締切なしで。(笑)

投稿: takuya | 2006年10月16日 (月) 00時30分

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