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2006年11月12日 (日)

【住所】

住所(じゅうしょ):Adresse(アドレッセ)(女) (あて名、所番地)、Anschrift(アンシュリフト)(女) (あて名、所番地)、Wohnsitz(ヴォーンズィッツ)(男) (定住所、居住地) ・・・・・ 住所と言ってもいろいろ言い方があるものですね。でも、この言葉もわれわれ日本人が日常で使っている「住所」という言葉とは、微妙にニュアンスが違っているような気がします。

ドイツの住所表示は単純だ。例えばTannenbaumstr.1, 99999 Tannenbaum-Stadt などのように、「樅の木市樅の木通り1番地」でおしまいだ。合理的だ。家というものの機能からして、道に面していない家はないのであるから、すべての通りに名前を付けて順番に番号を振っていけば、すべての家にその所番地を与えることが出来る。わかりやすい。きっと、この住所表記法の合理性も手伝って、わたしはドイツで初めてのところに行くときも、ほとんど迷ったことがなかった。

通りの名を冠する他では、Am Tannnenbaumplatz「樅の木広場前」とか、An Tannenberg「樅の木山の麓」など「An」を使って、「どこそこに面している」という表現を使う。それと、旧東ドイツで、ものすごく小さな村があって、そこはTannenbaum 18「樅の木18番地」だけで良い。この場合のTannenbaumは村の名前だ。樅の木村の18番目の家。なんか可笑しい、ほほえましい♪もちろん、ドイツのあらゆる住所表記を研究したわけではないので、もしかしたら、驚くような例外もあるかも知れない♪

日本の住所表記は、わかりにくい。今更ドイツ式に変更しろとは言えない。由緒ある地名を住所表示から消すのも忍びない。昔、大阪で住所表記の変更が行われたときも、妙な新時代的な名前ではなく、由緒ある、聞き覚えのある町名を付けていた。例えば、南区にあった安堂寺橋通りという地名はこの変更で南船場になったが、「船場と名乗れるんやったら、それでもええかな?」という感想が聞かれた。
それはともかくも、○○町●丁目△番地■号という住所表記だと、知らなければ地図を見なければ辿り着けない。高校生の頃、電報配達のアルバイトをしたことがあったが、必ずゼンリンの住宅地図を見て、場所を確認して出かけたものだった。○○通り●番地という表記法なら、その通りに辿り着けばあとは何とかなる。大阪なんかで、自分の家の住所が、例えば「御堂筋北728番地」とかだったら、格好いいと思うんだけど・・・(あ、それから、京都の住所表記は、それなりに良いかと思うなぁ)

わたしの住んでいる街にも「ふれあい通り」とか、「花水木通り」とか、名前の付けられた通りがあるけれど、住所表記とは何の関係もなくて、なんだか少し無駄なような気もする。もし北海道とかで、どこかの土地を開墾して新しく街を作るときは、この住所表記にしてはどうだろうか?通りの名前を考えるのもまた一興だと思う:

大通り、中央通り、滝廉太郎通り、夏目漱石通り、吉田茂通り、菜の花通り、ダイヤモンド通り、時計台通り、かっぱ通り、田子作通り、建売通り、その通り usw......

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ぶつやき」カテゴリの記事

コメント

期待通り、の新ネタでした。;-)

それにしても、「ふれあい通り」ってのがあるんですか。痴漢が出そう。なんで「ふれあい」って言葉、こんなにあちこちで乱発されるんでしょ? 気持ち悪い。

投稿: takuya | 2006年11月12日 (日) 13時59分

takuyaさん♪

ふれあい通りって、わたしの住んでいるあたりには少なくとも2つあります。確かに気持ち悪いです。ズルばっかりやっている役人が出てきて、心にもない建前を宣っているような、薄気味悪さを感じますね。

投稿: 樅の木 | 2006年11月12日 (日) 16時55分

ドイツの住所ってホントに簡潔ですね。初めて知り合いがベルリンの
住所を教えてくれた時にこれ絶対なんか書き漏れある!って勝手に
思ってました、まさかあの住所で郵便物がちゃんと着くとは思えなかったです、w。
そういえば最近大阪の疎開道路(こんな名称の通りもあまり他所には
無さそうですね。)がむっちゃ広くなって鶴橋からどーんと鴫野の
寝屋川まで2車線になってます。

投稿: まり | 2006年11月12日 (日) 17時19分

まりしゃん♪

「疎開道路」なんて道があるんですか?ウチの近所には産業道路ってのがありましたが、近所のオッさんが「産業道路なんかそこら中にあんねんで」とか言ってましたね(^^)v

投稿: 樅の木 | 2006年11月12日 (日) 19時54分

梁石日の『地と骨』って作品の舞台になった場所を貫いて
走ってる道です、w。
産業道路、、、おっちゃん適当に言うてませんか、ww。
初めて聞いたー。

投稿: まり | 2006年11月12日 (日) 22時05分

まりしゃん♪

「地と骨」~ ・・・・・ あ、わかるかも、もしかしたら。
産業道路は、おそらく日本では全国規模であるんやないかな?産業を振興させるために敷かれた道ってことで・・・?多分・・・まあ、あのおっちゃんはテキトーな人やったかも知れませんが・・・・・

投稿: 樅の木 | 2006年11月13日 (月) 00時20分

ちがさきにあるもの
「サザンどおり」
「ゆうぞうどおり」

投稿: spatz | 2006年11月13日 (月) 06時01分

★樅さま

日本で駐在員をしていたドイツ人は、「なんでこんなに住所が細かいんだ?」と怒っていました。こんなに複雑なのに、郵便物がちゃんと届くのはキセキだ!とも。

ドイツのどの町にもある通り:

Goethestrasse
Schillerstrasse

投稿: ありちゅん | 2006年11月13日 (月) 07時10分

spatzさん♪

茅ヶ崎らしいですね。サザン通り。
ゆうぞう通りは、加山ですか?それともグッチ?(爆)


ありちゅんさん♪

ドイツの住所表記に慣れた人は、日本の住所表記は???でしょうね。田舎の番地なんて、4桁は当たり前で、いったい何を基準に決めているのか?と・・・・
ドイツのどの街にもある通りnoch:
Lessingstrasse
Hans-Sachs-Strasse
Bleslauerstrasse
Schubertstrase
Mozartstrasse   usw

投稿: 樅の木 | 2006年11月13日 (月) 08時09分

Zugabe:

DDRのどの町にもあった通り:

Karl-Marx-Strasse
Leninstrasse
Ulbrichtsstrasse
Moskauerstrasse
...

投稿: ありちゅん | 2006年11月13日 (月) 08時44分

ある時、日本から来た女性が、ひとりでハイデルベルクを楽しみに行きました。ひとりで行動できるので、駅に着いたら電話するから迎えに来てと言われていたので、電話を待っていました。
そして、電話が鳴り彼女の声が聞こえたのですが、ハイデルベルクで道に迷ったらしい。SOSの電話でした。で、ハイデルベルクの地図を見ながらガイドしようと言うことで、わたしは彼女に言いました。
「今どこにいる?道の名前を書いた看板が立ってない?ナントカstrasseって書いている小さな看板…」
「あ、立ってる!立ってる!」
「なんて書いてある?」
「Einbahnstrasseよ!」

それはどこにでもあるって・・・・・

(Einbahnstrasse = 一方通行道路)

投稿: 樅の木 | 2006年11月13日 (月) 10時08分

はじめまして。
ドイツのブログを探していてこちらに着きました。
楽しいブログですね。Einbahnstrasseのお話にも
笑ってしまいました~
私も、少しですがドイツ語翻訳をしています。
ドイツには数年間住んでいました。

まだ少ししか拝読していませんが、興味ある記事が
いっぱい。これからも寄らせてください。

投稿: あむ | 2006年11月14日 (火) 22時53分

産業道路、茅ヶ崎にもあります。
たしかに工場とかが多い地域。近くにゴミ処理施設とかがあります。
茅ヶ崎ってよくみると工場があるんですよ、アルバックっていう会社があり、vakuumpumpeとかでよくあたるんですが、うそ、結構近くじゃないうちの?などと翻訳していて思います。
産業道路、日本中にある、に一票。

ドイツ人には、たしかに、「(日本の)このシステムで郵便が届くはずがない。それ以前に、このようなシステムで住所を教えてもらっても絶対にそこにたどりつけないにきまっている」と疑惑の目でみられますね。

投稿: spatz | 2006年11月14日 (火) 23時55分

あむさん♪

いらっしゃいませ♪
あむさんのブログも拝見しましたが、なかなか深そうなブログではないですか!今度、納品終わったらゆっくり拝読させて頂きますね。こちらにも、どんどんいらしてくださいね♪

投稿: 樅の木 | 2006年11月15日 (水) 00時43分

spatzさん♪

茅ヶ崎にも産業道路ありますか?うん、あるでしょうね♪
日本の住所表記は、住所を聞いただけでは辿り着けない、目的に叶っていない方法だとも言えますね。でも、個人情報の保護という観点からすると、そう簡単に辿り着けない方が良いのか?そこまで読んでいたとは思えんが・・・ただ、道に迷う人はドイツにいても日本にいても迷っていましたけどね、Einbahnstrasseの彼女のように(^m^)

投稿: 樅の木 | 2006年11月15日 (水) 00時48分

>個人情報の保護という観点からすると、そう簡単に辿り着けない方が良いのか?

たしかに、ウラを返すとそういういいいかたもできるなぁ~ふむふむ、さすが樅さま。
って納得してる場合じゃないですよね(笑)
そんなこと読んでつけたわけじゃないだろうから。

あと「空襲を免れて戦前の区画が残っている地域ではさらに道がくねくね曲がりくねっていたりSackgasseもおおかったりして、もう住所表示はめためた」という説もあたっていると思います。普通の道路なのに車二台すれ違うのが地元民でないととてもコワイのです、うちの近所(空襲まぬがれ地域)

投稿: spatz | 2006年11月15日 (水) 07時11分

spatzさん♪

わたしの尼崎の実家も、同じですよ。そもそもあそこを自動車で通行しようというのが無謀だと言うほどのところですわ。地元民でもこわい。
馬やカゴで行き来していた時代なら、あれでも良かったんでしょうけどねぇ。

投稿: 樅の木 | 2006年11月15日 (水) 10時50分

アメリカでは、通りの右と左で、奇数と偶数が分かれていたり、1丁目と2丁目の間は100番台、2番街と3番街の間は200番台だったり、そのスケールの延長で、交わる道路が無くても、数千数百番地、数万数千番地(もちろん、奇数と偶数はある)がありました。感覚的に分かりやすかったです。

ドイツでも同じなのでしょうか? 気になったので、樅さま、教えて下さい!

投稿: 塩爺 | 2006年11月19日 (日) 00時45分

塩爺さん♪

ドイツの場合、道の両側で別れているのは長い通りで、短い通りは横並びで、行って帰ってくるみたいなのもありました。

それと、ドイツで特殊だったのはマンハイムですね。今、想い出したんですが f(^^;) あそこは、碁盤の目のように街区を分けて、縦軸横軸にそれぞれアルファベットと数字をあてて、「G7]とか「D6」とか、ギターコード?って感じの住所表示でした。すごく馴染みにくかったですね。

投稿: 樅の木 | 2006年11月19日 (日) 11時06分

ありがとうございました。

なるほど、そこここで、いろんなシステムがあるのですね。

投稿: 塩爺 | 2006年11月20日 (月) 01時02分

樅の木 さん、
『Einbahnstrasse』良い!ウケちゃいました!
確かにねえ・・

ありちゅんさん、
そうそう、DDRにあったそれらの通りで
名前が変えられたものを調べるのがけっこう面白くて
一時期はまっていました。
東独時代の『スターリン・アレー』は
今は『カールマルクス・アレー』だったり、
『ディミトロフ通り』(ブルガリア首相だったゲオルギ・ディミトロフの名前らしい)が、2次大戦前の名前に戻されていたり・・・。

『トンネル』で西側への逃亡者を追って名誉の死
(東西統一後、東側の誤射とばれた)をした人の名前がついた広場とかもあったみたいです。

投稿: kio | 2006年11月21日 (火) 21時07分

Kioさん♪

Einbahnstrasse 5番地とか、あったら面白いですけどね(^m^)

統一に伴う名称変更、カール・マルクス・シュタットがヒェムニッツになっただけじゃないですよね。なるほど、通りの名前も軒並み変更なんだ。そりゃそうですね。ぼくがいたのはフランス国境の近くだったので、その辺のことは実感なかったです。

投稿: 樅の木 | 2006年11月21日 (火) 22時33分

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