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2007年5月17日 (木)

【Spiel】 遊び

Spiel (シュピール) ():ゲーム、遊び、試合、など ・・・・・ 技術系ではクリアランス=遊びの意味でも使われる。さほど難しくはない言葉のようだが、日本語と意味の拡がりが違うためにイメージがつかみにくい(?)言葉のひとつ

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Spiel: これはなかなか拡がりのある言葉だ。ここ数年、わたしは「Spiel」と言ったら、「遊び、クリアランス」という方向に考えが飛んでいくのだが、歌うたいの時は「Spiel」と言えば「演奏」である。よくVorspiel等という言葉を音楽Kinderが言っているのを耳にした。卓球少年だった頃のSpielはなんたって「試合」だったし、もっとガキだったころのSpielは「お遊戯」だった。嗚呼、「賭博」のSpielもあったなあ・・・・・ 辞書を覗いてみると、実にいろいろなSpielがあってあらためて驚いたりしている。

 

Das letzte Wort」というSpiel、すなわちゲームをご存知だろうか? ご存知の筈はないだろう。これは、一応わたしがオリジナルで考え出したSpielなのだから。でももしかしたら、どこかで誰かが同じような発想で似たようなゲームを考えているかも知れない。

ドイツでクリスマス(イブ)だったか、大晦日だったか、とにかく友人知人が大勢集まって過ごすときの時間つぶしというか、場つなぎ的に何かゲームをするということになり、思案の果てに考え出したのがこれだった。

 

居合わせた人たちに紙切れを配る。110枚ぐらい。あの、Papierwuerfel(四角い紙切れを束ねてサイコロのような立方体にしたもの)なんかが丁度良い。そこに、各自思い思いの台詞を書いて貰う。5枚ぐらいは極めて普通の台詞を・・・・・ そして34枚は少しひねった台詞を・・・・・ そして、12枚はウケ狙いの台詞を・・・・・ そして、書き上がった台詞は折りたたんで貰って箱に回収。

いざ本番が来ると、まず「誰と誰の会話が聞きたいか」とかリクエストを取ったり、あるいはくじ引きなどで、最初の2名を選出するして・・・・・

この2名は皆が事前に書いた台詞で会話しなければならない。その台詞を10枚、箱の中から目隠しして選ぶ。対戦相手も同じようにする。これで二人は台詞を10本手元に持っている。しばし時間を与えて、その台詞をおよそ頭に入れ、そして、会話を開始する。ルールは、出来るだけ相手の投げた台詞に対する答えになるような台詞を選ぶということ。出来れば大げさな振りなど付けて他人を愉しませること。会話が10往復終わったら、聞いていた全員で「Das stimmt!(=その通り!)」と言わなければならないこと。

こうすると、最初の何往復かはなんとかかんとか会話になるが、後半は次第に怪しくなってくる。最後の12往復など、結構シュールな会話になる。選びたくても選べない、運命の悪戯的な演出が出てくることもある。ある時は、あるご夫婦が会話することになり、最後の1往復が:

妻:「わたしはどうしたらいいかしら?」

夫:「いい人見つけて結婚しなさい!」

で、奥さんが

「ホント?」

旦那が

Nein!」(だめ!)

と、11往復目も始まってしまったりしたこともあったりした・・・・・

 

集まった人のセンスによって、しらけたり盛り上がったりするゲームで、わたし的には傑作だと思うわけだが、これは「ドイツ人向き」なのかもしれない。日本人の集まりでこれをやってもダメかも知れない。こんな面倒くさい、考えオチのゲーム・・・・・ でも、ドイツ人の子供達にはうけて、皆自発的に台詞を書いて、アンコールやってたりした・・・・・

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コメント

小学生のとき、学級会(ホームルームというコトバはわしらの時代にはなかった)でよくやったのが、「いつ、どこで、だれが、どうした」というゲームでした。樅さまの言うように予め紙に「いつ」(ex江戸時代)「どこで」「だれが」「どうした」を思い思いに書いて回収し、シャッフルしたものを読み上げるというものでした。組み合わせによってはシュールなものになったり、抱腹絶倒したり、楽しかったのを覚えています。
懐かしい思い出を思い出させてくれて、ありがとう兄貴!

投稿: なすび | 2007年5月17日 (木) 06時00分

びーなす・・・じゃなくて、なすびさん♪

あ、似たようなのがやっぱりありましたか?わたしの子供時代にそのての遊びをした覚えがないんですが・・・

いつどこで・・・を読み上げるだけなら、年齢低くても十分楽しめそうですね。
この手の遊びを語学学校でやってみたらオイシイ教材になるのではないかと思ったりもしますが・・・

投稿: 樅の木 | 2007年5月17日 (木) 17時43分

Spiel...わたしも、遊びです、クリアランス。
もうそれしかでてこない、うっうっ…嗚咽。

投稿: spatz | 2007年5月17日 (木) 20時19分

spatzさん♪

そうですね、いつの間にかこんな身体になってしまいました・・・orz

投稿: 樅の木 | 2007年5月17日 (木) 23時39分

クリアランスの意味もあるんですか、知らなかったー。思い浮かぶのはやっぱり遊び、演奏ですね。ドイツ人に限ったことではありませんが、ヨーロッパの人って、遊ぶのがうまいですよね!遊んでばかりの私には天国のような国でした~

投稿: あむ | 2007年5月18日 (金) 10時19分

あむさん♪

技術系の翻訳やってますと、まず「Spiel」と言ったら「クリアランス」です。オイリュトミーには「Spiel」という概念はありませんか?

投稿: 樅の木 | 2007年5月18日 (金) 16時17分

http://dict.leo.org/ende?lp=ende&lang=de&searchLoc=0&cmpType=relaxed§Hdr=on&spellToler=on&search=Spiel&relink=on

本当は私も演奏・上演関係のSpielが好きなのになあ・・・ほんと、いつのまにやら、ですね。ちょっと話それますが、わりにみなさんつかっている辞書のLEOが最近すごいグレードアップしたの語存知かしら?上記はSpielを検索した結果なのですが、単語の横にiみたいなマークが出てますよね。それをクリックするとあらあらふしぎ、さらにでてくるDefinitionとかをクリックすると、すんごーーーーい詳しい解説が出てまいります。解説長すぎて貼り付けられないくらい。勿論、あり様などお得意のDudenなども便りになるんだけれど、そういう辞書をあまり持ってない私にはこの解説けっこういけてるかも???と思ったんですが、どうでしょ、樅様!

投稿: spatz | 2007年5月18日 (金) 22時13分

spatzさん♪

LEOはわたしもよく使います。クルマの仕事やってる場合は、まずプロジェクトの用語集(8種類ぐらいある)をあたり、それから☆の辞書をあたり、それでもだめならランゲンシャイトの紙辞書引いて、次にLEOとかodgeとかに行きます。
LEOのその機能、まだ使っていません。今度試してみます♪で、しゅぱ殿の御返還も相変わらずで嬉しゅうございます (^m^)

投稿: 樅の木 | 2007年5月18日 (金) 22時23分

.... orz

aber bitte, bitte, probier mal!

投稿: spatz | 2007年5月18日 (金) 22時44分

呼びました?(樅サマ風に)

LEO のグレードアップはウワサに聞いておりましたが、まだ使っておりましぇん。

Spiel と聞けば、私もやっぱり「上演」「遊び(play のほうよっ、機械の遊びじゃなく)」系です。シュピールツォイクも好き♪

なすびさんのコメントで私も思い出しました!あの遊び、学級会のレクレーション(死語の世界、いや古語の世界)でやりましたねーーー懐かしいっっ

投稿: ありちゅん | 2007年5月19日 (土) 09時28分

spatzさん♪

行ってみました。
あの、カヌーってのは前からありますね、でもDefinitionのアレは新しいのかな?ものによってはかなり使えそうですね、Duden買わなくてもいいかも?

LEOでは他にも、フォーラム風な、「誰かこの言葉知らない?」って投稿すると、誰かが答えてくれるってのも、結構前からありますね。
LEOは今独英、独仏、独西があるみたいですけど、独日LEOが出来たらいいなぁ・・・・・

投稿: 樅の木 | 2007年5月19日 (土) 09時42分

ありちゅんさん♪

呼んでません(爆)(嘘)
f(^^;)

あり殿の場合、Spielは明らかに舞台系でしょうな。「上映」もありちゅん?

なすびさんの言ってたあの遊びは、すると関東地方のアレだったんでしょうか?

投稿: 樅の木 | 2007年5月19日 (土) 09時45分

spielenってたしかに、とても重要な単語であるという気がいたします。なんとなく。

形容詞にして「あそびがない」ってでてきたら、spielfreiって訳します。

あと、子供なんかがなにかを習得するときに、って文脈でよくみにするのが spielend。大人が苦労するのにまるで遊んでもいるように(簡単に)習得しちゃう・・とか?!

ちょっと思いついただけでした。

投稿: spatz | 2007年5月19日 (土) 20時41分

spatzさん♪

spielfreiってのはいかにもTechnikですね。
もし、子供の環境で「あそびがない」とか言うことになったら、~armとか、~losとか言われるところかも?

Spielはホントに多様な言葉だと思いますね~

投稿: 樅の木 | 2007年5月20日 (日) 01時59分

自己レスですが(なんどもすみましぇん)一般の記事で
spielfrei
ってでてきたら「試合のない」だなっ、きっと。
ein spielfreies Wochenende
とか。。。
おくがふかいことばでんがな。

投稿: spatz | 2007年5月20日 (日) 12時03分

↑は、もちろん「サッカーの(試合)」ですね。

あと遊び、とは少し離れていきますが、慣用的によくでてくるのは
Spielraumかな。辞書には自由裁量の余地、とかでてきますが、大臣とかの権限に関して、Spielraum geben, Spielraum ausnutzenとかでてくるかも。

Spielverderberは、興をそぐひと
(アタシじゃないよね?)
「場の空気が読めない人」もこれにあたるんでしょか?

れんちゃんでごめんなさい。読み流してくださいね。湘南は今日はかーっとはれて爽やかな天気です。

投稿: spatz | 2007年5月20日 (日) 12時08分

spatzさん♪

Spielがらみの表現は、沢山あってしかも多岐にわたりますね。で、「frei」も結構面白いですね、ふふふ

投稿: 樅の木 | 2007年5月21日 (月) 00時12分

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