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2008年11月14日 (金)

【La Foule】 群衆

La Foule (ラ・フール)(仏):群衆 …… と訳されている。フランス語だから責任は持てない。しかし、独毒辞典になぜフランス語の見出しが出るのやら orz

 

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 YouTubeを最近よく使う。と言っても、動画を見ることが目的なのではなく、音楽を聴くのが目的である。以前は、「You will be my music」という曲1曲が聴きたいがために、フランク・シナトラのCD1枚購入したりしたものだが、今では少々有名な曲ならYouTubeに誰かがアップしてくれている。オンラインでデジタル購入もできる便利な世の中だが、それもなんだか悔しくて(なぜ?)、大抵はYouTubeで間に合わせている。最近の戦果は、寺尾聡「ルビーの指輪」、「Shadow City」、「出航(さすらい)」の他、メリー・ホプキン「Let My Name Be Sorrow」、シナトラの歌う「America the beautiful」、それにどこかの合唱団が歌う「Die Internationale」、などなどである。

 Die Internationaleに付いては、わたしはそのようなイデオロギー的バックグラウンドは 「 一 切 な い ! 」 のであるが、何故かこの旋律だけは好きで、右翼の皆さんに聞こえないことを祈りながら時々口ずさんだりする。どうやらわたしは、美しい音楽に対しては極めて寛容なのだと思う。しかし、最近の経済動向などを見ていると、本当に「Völker, hört die Signale auf zum letzten Gefecht!」などと叫びたくなってくる。

 アメリカもはっきり言って好きでないのだが、「America the beautiful」だけは好きである。ついでに言えば英国国歌「God save the Queen」も好きであるが、このような曲は当国の人が歌うのでなければ、たとえ一人で歌っても場違いな気がするのがなんだか悲しい。しかし、英国国歌の旋律はアルプスの真珠リヒテンシュタインの国歌にも使われているのだから、重要なのは歌詞であって旋律ではないのだろう、特に国歌などの場合。そう言えば、アメリカの国歌の旋律も、英国の流行歌「天国のアナクレオンへ」の旋律だったのだった。

 

 ところで、先に上げたYouTubeで見つけた音楽映像だが、古いものばかりである。若い頃に、何らかの理由があって記憶の深いところに入り込んだ音楽と再び出逢うのは嬉しいものだ。

 学生時代にふと心にとまった音楽に、岸洋子さんが歌って大ヒットした「希望」という歌がある。ヒットしたのはもっと昔だったが、学生時代に岸洋子さんが何かのテレビ番組で歌うのを聴いて、ふと思い立って男声のカルテットに編曲した。その編曲は、結局カルテットでは歌わなかったのだが、ダブルカセットとマイクロフォンを駆使して一人で四重唱をしたりして楽しんだ(合唱団ひとり)。

 YouTubeで岸洋子さんの歌う映像をいくつも続けて聴いていた(敢えて聴いていたと書く)。そこに、今回の表題の「La Foule」(群衆)というシャンソンがあったのだった。岸洋子さんはエディト・ピアフの歌を聴いてシャンソンを歌おうと思ったそうだが、YouTubeでもピアフの歌う群衆がある。そして、思いがけなく見つけたのが沢田研二さんの歌うものだった。こういう歌を歌っていたとは知らなかった。何年も歌手を続けて、何か昔のタイガース時代とはまったく違う印象を受ける。とは言え、思い起こせば、タイガース時代から鼻腔共鳴の効いた発声だった。おそらく天賦のポジションなのだろうと思う。

 この「群衆」というシャンソンは、祭りの渦の中で偶然に出逢った男女が瞬間的に恋に落ち、幸せを感じたと思ったら、群衆に引き裂かれて恋を失ったと言う内容の歌である。そのままの意味にとって聴いても良いし、祭りの人混みを「人生」に置き換えても含蓄の深い中身になるようだ。人生は祭りのようなものかも知れない。オクトーバーフェストのような人生が良いな、とか思ったりする。

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