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2011年4月19日 (火)

【Bestrahlte Brennelemente】 使用済み燃料

Bestrahlte Brennelemente (ベシュトラールテ・ブレンエレメンテ)():使用済み燃料 …… クルマの場合、使用済み燃料はガスになるが、原発の場合は少々事情が違う。

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承前

原発が安全に運用されても、その結果核のゴミが残る。地中深く埋めると言うが、それが本当に安全かどうかの確証はないはずだ。そもそも使用済み燃料と言っても、まだまだ放射線は出るわけで、それは使用済み燃料プールの水が減ってどうしたこうしたというニュースから、も明らかだ。原発の燃料としてパワーが足りなくなっただけだ。それをプルサーマルとか言って再利用するのだが、それだって放射性物質がなくなるまで使い切るような再利用ではない。エネルギーの作り方は開発できたが廃棄物の扱いについてはまだまだ未開発なのだ。今回の地震では、福島よりも震源に近かった女川原発では、あのような事故は(今のところ)起こっていないので、そこから考えれば、これからも原発の運転をさらに安全にして行くことは可能だろう。しかし、ゴミの問題は未解決のままだ。

被災地では、下水道網が破損したために排水ができずに不自由な暮らしをしているところが多いと聞く。下水道が機能しないのだから、水洗トイレなど使うことはできない。人間の暮らしなら、半世紀ほど前の標準に戻れば何とかなる。トイレなら「ぽっとん式」など、方法はいくらでもある。下水道がないのに水洗トイレを使おうという人は出て来ないはずだ。しかし、原発は安全なゴミの処理ができないにもかかわらず突っ走った。

わたしはかつて、原発についてはこの点の不安の方を強く感じていた。そしてお恥ずかしい話だが、原発の安全運用については、どちらかというと楽観していた。安全管理の対策については、ソフトでもハードでも大勢の専門家が大真面目で事に当たっていて、なによりも、モノがモノだけに関係者はそれを極めて厳格に守ってくれているだろうと信じていた。原子力事象の場合、床に粉がこぼれただけでも報告書を書き、国際原子力事象評価尺度に則って1とか2とかの評価をしなければならないのだ。この辺の文書については、仕事の絡みで少し調べたことがあり、その厳格さに驚いたことがあった。もちろんわたしが調べたのはドイツの文書であったが…… 

今回明らかになったさまざまな出来事から、日本の原発運用が極めてお粗末なものであったことがわかった。危険な事柄についての指摘がなされてもそれを無視したり、普通あってはならないことが平然と行われていたらしい。このような独善的な態度の温床となったのは何だったのだろうか。理由はひとつではないだろう。とにかく、するべきことを怠った結果としての事故だったとわたしは思う。これは人災だ。そして何よりも大きな人災は、運用面と言うより、原発を造ってしまった、実用化してしまったことだろう。

脱原発のために具体的にどのようなことをするべきか。素人でも、それぞれが真剣に考えれば何か良い考えが出てくるかも知れない。わたしも以前、脱原発と言うよりは将来のエネルギー対策として、愚案をあたためたことがある。専門家が見ればお笑いぐさかも知れないが、これは技術的と言うよりはどちらかと言うと政治的なアイデアだった。本当に某電力会社に提案書を送ろうかと言うところまで舞い上がったのだ。もう一度考えてみようかな? 

いや、言いたいのは、素人でもそれくらいのことは考えるべき状況なのではないかと言うことだ。大勢が真剣に考えること。そして情報は正しいものを獲得することがとても大切だと思う。風評被害についてもそうだ。聞けば、つくば市では福島からの転入者に放射線測定を行うことを求めた云々というニュースがあってアゴが外れそうになった。伝染病扱いか? 何が本当に恐ろしいのかを把握すれば、このつくば市の件のような過剰反応はなくなるだろうと思う。

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