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2011年4月20日 (水)

【Einsiedlerkrebs】 ヤドカリ

Einsiedlerkrebs (

アインジードラークレプス)():ヤドカリ …… Eremitと言う言い方もある。奴は貝ではなく蟹だとドイツ語は言っている。十脚目の甲殻類だそうだ。

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さて、以前のエントリーで対案のない反対について文句をたれたので、原発の対案について愚考をさらしてみようと思う。暇な人は付き合って欲しい。認識違いも沢山あると思うが、そこはまあ、笑って許してくれへんかww

ものの本では、大規模な原発として出力4000MW以上のものという記載がある。これをキロワットに直すと、400万キロワットと言うことになる(よね?)。すごい数字だ。これをどうやってまかなうか? 考えるのにお金はかからないし、おそらく誰も傷つかないのだから、大いにやろうではないか。それも、環境に負荷を与えない方法でだ。正確に言うならば、環境への負荷ができるだけ少ない方法と言うことになる。

完全なアイデアなど出せなくて当然。あるならとっくに誰かがやっている。さて、不完全ながら実行できそうな発電方法としては、太陽光と風力をあげてみよう。平凡なことを書くようだが、ホンマ、平凡である。問題は、これでどれだけまかなえるのかと言うことだ。そして、どこに造るのかと言う問題もあるだろうし、風のない夜はどうするつもりかと言う根元的な突っ込みもあるだろう。しかし今は、出て来たアイデアを潰して喜んでいられる時代ではない。愚考でも何でも良いから、遊んでいる頭を働かせる方が良い。

太陽光と風力と言ったが、わたしが考えているのは、それも小型である。小型でも沢山集まれば大型になる。何が言いたいかというと、つまり、屋根は日本中にあると言うことだ。この、そこら中にある屋根の中から、とりわけ都合の良さそうなのを発電網に組み込む。

この記事の表題は「ヤドカリ」だが、つまり屋根を借りるのだ。個人宅ではない(排斥はしないが)。官公庁、学校、企業、公共施設などの建築物の屋根を使う。そこで、風のない夜などということはひとまず置いておいて、太陽光や小型風力発電を行い、得られた電力はその建物で使うのではなく送電網に送るのだ。この時、直流から交流に変換をしなければならない。通常の太陽光発電ユニットならこれをパワーコンディショナーと呼ばれる機械で行う。この機械は通常なら家の中に設置されるが、太陽光発電アレイから電力網へ送電する場合、どこでどう変換するかという技術的な問題があるが、これはお金と手間という問題はあるが、純粋に技術的に見るならさほど困難なことではなかろう。

交流と直流については以下を参照されたし:

http://saijiki.sakura.ne.jp/denki1/souden.html

さて、企業の社屋や公共施設などの建物の屋上を借りて電力を得る場合、一軒でどれくらいの電力が得られるのかというと、通常の家庭の屋根でも、太陽光なら5kWhは乗っかるようだ。公共的な建物の屋上なら、控えめに見ても10kWhを見込んでもバチは当たるまい。これで400kWhをまかなうためには、40万の協力者が必要だ。これは可能か? かなりしんどいか? 設置場所は公共的な建物の他にも橋や高速道路なども使える。

ネット内で見つけた数値として、福島第2原発1号機の総工費3565億円(1982年)というものがあった。ものすごいどんぶり勘定だが、太陽光発電10kWh500万円として、同じ経費をかければ、71300カ所設置できる、これが10kWhなのだから713000kWh発電できると言うことになる。当該の福島第2原発1号機の出力は110kWという。少し負けている。これをカバーするためには太陽光発電ユニットの値段を下げて貰おう。ここで引用した値段はだいたい一般家庭が5kW入れるのに200300万円払っていると言うことが根拠だが、この事業で儲けようと思うな、てことで値段を7掛けの350万円/10kWhにしたら、109kW余りとなる。何とかなる(ホンマか?)。

この計算がどこまで意味があるかは正直わからないが、太陽光発電の場合、電力会社がメーカー価格で買い取れば、後は設置するだけだから、一般家庭での値段で考える必要はない。値段的には原発と同じくらいのものなのではないかと(何となく)思われる。原発のプラント寿命がやはり30年くらいで、太陽光発電のモジュールもそれくらいが寿命だという。この辺は、詳しい人が本気でコストパフォーマンスをしたらどういう数字が出るのか? 安全性は段違いなのだから、保守経費まで併せて考えると、太陽光の方がまだ安上がりという結果になりそうな気がしてならないのだ。

さて、協力者に対して多少のメリットは提供しなくてはならないだろう。何しろ自分の財産である建物を発電場所に提供して、そこから得られる電力を使うことはできないのだから、何らかのメリットは要る。そこは電気料金を少しだけ割り引く。それだけで、後はお国のために我慢して頂くってのは駄目だろうか? こういうことが起こった以上、それくらい覚悟を決めてかからなければならないのではないだろうか? あるかないかわからない程度のメリット、損はしていないと言う程度の安心感で、後は善意での協力を仰ぐのだ。

協力者のメリットとして、後はこの発電方式、すなわちヤドカリ式を大々的にアピールすることで、このシステムに参加している企業・団体などはイメージが上がる。ヤドカリ式発電協力企業・団体としてのステッカーやロゴを使用許諾して、それを自由に使ってイメージ向上を図れるようにする。これはこれからの時代では結構ものを言うはずだ。個人個人や企業の意識も高くなっている。ここで、日本人の「善意」が国の財産になるかも知れないではないか。

これを本当に実現するとしたら、政治の力が必要だ。法的な整備も必要だろう。一定規模を超える公共的建築物にはヤドカリ義務と課すとか。また、それこそACにコマーシャルを作ってもらうとかして、大いにこのシステムの浸透を図ることも必要だ。ヤドカリ式に協力することが、大きな眼で見て企業などにとっても利益に繋がるという認識が成立すればやりやすくもなるだろう。そして、電力会社だけではなく、自治体やNPOなどが曼陀羅のようになって機能できたらどうなるだろう?

もちろん「風のない夜はどうするねん」と言われるまでもなく、自然エネルギーは安定供給できないのがネックだ。だから、火力や水力もなくなりはしない。しかし、このヤドカリからのエネルギーの上がり方を見て、火力や水力の出力を制御できるようなシステムはできないだろうか?

わたしは一時、エネルギーに関してこんなことを夢想していたことがあった。このヤドカリ式が良い考えかどうかはともかく、国中が本気で脱原発に取り組める日が来ればと願っている。

ここまでお付き合い頂いた方、お疲れ様でした^^

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