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2011年6月 8日 (水)

【Zuhause】 家で、故郷で

Zuhause (ツーハウゼ) ():家で、故郷で …… 他にも「精通している」という時にも使う。フランチャイズやから何でもお手のもん、と言うほどのニュアンスか。

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早いもので、尼崎に越してきてからもう2週間が過ぎた。越してきてすぐに大口の案件がひとつ入ったために、仕事部屋は今でも雑然としている。どうせ地震が来たらまたぐちゃぐちゃになるのだと思うと整頓する気にならない(嘘)。この2週間のうちに2回、父の奇襲に遭い慌てた。近くに住むと言うことはすなわちこういうことだ。夜遅くまで段ボールと格闘した翌朝、携帯電話で起こされて、「おい、今、家の前におるんじゃ。玄関開けんかい♪」という…… orz

この街はわたしの生まれ育った街である。住む地区はもちろん違うが、それでもこの空気を知っている。今まで国内外でパンパではない回数の引っ越しを経験してきたが、新しい土地に越して行ったのと比べて、やはり何か決定的に違うものがある。これが「帰郷」と言うものなのだろう。風景はずいぶん変わった。昔のたたずまいの残っていそうなところもあるが、見る影もないところもある。この街には大学を卒業するまでずっと根を生やしていたのだが、不思議と記憶に残っている風景は、皆、腰の高さから見たものばかりだ。

こちらに越してきてから縁の深くなる新しい風景は、十三である。「じゅうさん」ではなく、もちろん「どらいつぇ~ん」でもなく、「とうさん」でもなく、「じゅうそう」と読む。十三の駅は、阪急電車の神戸線、宝塚線、京都線の分岐駅で、ある意味梅田以上にぶいぶい言わせている。街も昔からぶいぶい言うている。今は亡き藤田まことさんが「十三のねえちゃん~♪」と高らかに歌い上げたあの街だ。以前読んだ高村薫の「神の火」という小説(奇しくも原発ジャックのお話しだ)の舞台のひとつにもなっている。母がこの十三の駅からほど近いところにある病院に入院しているのだ。毎日というわけには行かないが、結構頻繁に行くことになる。病院から駅へとたどり着くまでに、数々の誘惑と戦わなければならない。幸い夜に歩くことはないが、これはまさに歌舞伎町を突っ切って何もしないで新宿駅に向かうようなものだ。今までも度々誘惑に負けて、串カツやたこ焼きにちょっかいを出してしまった。これから先が思いやられる。

こちらでの生活は、「ちばらぎ」に居た頃と違って、車への依存度が少ない。確か尼崎は面積が狭いので人口は45万人程度(昔は55万人ぐらいまで増えた)で、兵庫県で3番目ぐらい(姫路に抜かれてめっちゃ悔しい)だが、人口密度が半端でなく全国でもトップ10に入るらしい。そんなわけで、車で出掛けたらPを見つけるのに往生し、見つけたら今度はP代を払うのに往生することになるのだ。家から阪急園田駅まで15分ほどを歩く機会が増えた。これからは少し運動不足が解消されそうだ。これで、ボディが再び締まって、また「もててもててこまる」ようになったらどうしようか(爆)。

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コメント

「また もててもてて困る」 決め手はフサフサですよねー。あと引き締まったばでぃ。

前にも書いた記憶がありますが、子供の頃、13のそばに住んでいたそうです。あれ?違ったかな?「むこうのそう」という地名も思いだしました。そのどちらかです^^

投稿: ありちゅん | 2011年6月10日 (金) 18時55分

ありちゅんさん♪

13のそばなら12か14ですね。
「むこうのそう」ってのは、尼崎の武庫之荘ですな。「むこのそう」と読みます。もし武庫之荘に住んでらしたんなら、えらい近所です。

投稿: 樅の木 | 2011年6月10日 (金) 21時56分

もみさま

そっかー、「むこのそう」だったんですね。なんせ3歳か4歳の頃。「むこうのそう」という、その頃の発音がいまだに残っております。ブランコで「次は~次は~じゅーそー、じゅーそー」「次は~うめだ~うめだ~」と、電車ごっこをしていたと親が申しておりましたので、住んでいたのは「むこうのそう」、「じゅーそー」や「うめだ」を通る電車の沿線に住んでいたのでしょう。両親いわく、「尼崎って工業地帯のイメージがあるけれど、我々が住んでいたのは静かな住宅地だったよー」 いいところだったそうです♪

投稿: ありちゅん | 2011年6月11日 (土) 13時25分

ありちゅんさん♪

尼崎をはじめ、阪神間の街は東西の交通がえらい発達していまして、阪神、JR、阪急の各鉄道と、国道や名神高速道路など、主要な交通機関が横向きに並んでいます。阪神間で縦と言ったらTigersぐらいですかな。
わたしは年若くして放蕩し始めたせいで、こちらでの記憶はすべて「国鉄」です。東京ならJR上野駅とか言えるのに、こっちに帰ってきたら「国鉄の尼まで行こか」などと未だに言うてしまいます ^^;

投稿: 樅の木 | 2011年6月11日 (土) 15時14分

おかえりなさい!(って関西圏でもないのに変ですが・・)尼崎に帰ってこられたのですね。
ご両親はとても喜んでいらっしゃることでしょうね。頼れる人が近くにいるってやはり安心なことでしょうから。息子さんの顔をふらっと見にくるお父さんの行動ほほえましいです。

たまには大阪にもでかけることがある私。そのうちナイスバディになったもみ様と大阪のどこかの駅ですれ違ったりして~ウフフ楽しみです~♪

投稿: ろこちゃん | 2011年6月18日 (土) 23時00分

ろこちゃんさん♪

コメントありがとうございます。関西圏とは微妙かも知れませんが、うどんのおつゆは同系統ですからOKですね(何がどう?)。帰阪の話がまだちっとも具体的でなかった頃、女房と一緒に通天閣に登ってビリケンさんに触ったら、一気に実現してしまいました、ビリケンさん、恐るべし^^

投稿: 樅の木 | 2011年6月19日 (日) 02時06分

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