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2017年3月18日 (土)

【Unwissenheit】 無知

Unwissenheit(ウンヴィッセンハイト)(女):無知、ある事柄について知らない(知らされていない)こと …… ドイツの慣用句に "Unwissenheit schützt nicht vor Strafe" というものがある。これは「知らなかったからといって罰から逃れることはできない」という意味で、もう少し日常的に言うなら「知らなかったでは済まされない」と言うことだ。

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 前回のエントリで悪質な消費税転嫁拒否を行っている業者について書いた。女性などから忌み嫌われて、単に「G」と名前さえ呼んで貰えない生物に関して、「一匹いれば三十匹はいると思え」という通説があるが、こういう業者も同じことかも知れない。今回は、悪質とは言えないが、消費税に関して何とも情けない勘違いをしていた事例について書いてみる。
 ここも、わたしが登録しているディレクトリ経由で引合があったエージェントだ。仮にB社としよう。ここは社員4~5名程度で回している小規模な会社で、社長自らが引合のメールを送ってきた。コレスポンデンスからの印象はたいへん良く、真面目に仕事をしている会社だなと感じていた。最初の数回の引合はスケジュールが合わなくて流れたが、先般ついに目出度く成約となった。スケジュール的な理由で成約にならなかったときも、価格についての交渉はしていた。外税での価格設定を伝えていた。先般成約に到った際も、○○円/原文1ワード(+消費税)と明記した。ところが、納品後先方から送られてきた明細書には消費税分が書かれていなかったので、消費税分が抜けていると指摘して訂正を求めた。
 そもそも、ここに到るまでのコレスポンデンスで、こちらが○○円/原文1ワード(+消費税)で業務を請け負うことを明記し、それを受けて業務委託があったのであるから、納品後発行した(支払い予定の)明細書に消費税が記入されていないのは、それだけで違約であり、重大な業務ミスだ。ところがずいぶん高飛車な返事が返ってきた。詳細は省くが(本当は書いて曝したくて仕方がないのだが自主規制)、このB社社長氏は源泉徴収と消費税を混同していたのだ。だから、(こっちはきっちり源泉徴収をして税務署に払っています。あなたに消費税を支払う必要がありますか?)という、頓珍漢なレスを寄越したのだ。
 ご存じの方はご存じだろうが、源泉徴収とは所得税であって、消費税とはまったく別物だ。別々に処理しなければならないものだ。このB社は10年以上続いている会社だと言うが、すると10年間消費税と源泉徴収を混同したまま経理を行っていたのだろうか? 最終的に、こちらから消費税分と源泉徴収分とを明記した請求書を送付した。すると「こちらの認識と一致しているので、請求書に基づいて支払いを行う」と返事があったが、一致していたらこんなごたごたは起こっていない。「最初は」認識が一致していなかったが、何回かのやり取りを通じて一致するに到った(=間違いに気づいた)ということだ。おそらくこれまで、外注のフリーランス翻訳者から消費税など請求されたことがなかったのだろう。わたしとの揉め事を通じて学習できたはずなのに、またわたしもこれに関するコレスポンデンスにずいぶん時間を取られた(迷惑した)のに、彼は謝らずにとぼけた。仕事ぶりは真面目な印象だったので残念な限りだ。
 実は、消費税と源泉徴収を混同していた業者はもう1社あったのだ。ただそこは、すぐに税理士と相談したので、数日を要したが特に揉めることはなかった。そことは現在も取引が続いている。ひょっとしたらこのような勘違いをしている業者がまだ存在するかも知れない。わたしが体験した勘違い2社は、どちらも個人事業主が会社組織を作ったというほどの規模の会社だった。経理の専門家を雇っているのかどうかは知らないが、おそらく社長個人の認識で経理業務も行っているのだろうと思う。わたしも経理はあまり得意ではないが、どうしたら源泉徴収を消費税と混同できるのか理解に苦しむ。

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